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#かつんで妄想【KAT-TUN×バレンタイン】

よよよっとひさびさに妄想してみる。
完全なる自己満足妄想。
殺し屋×KAT-TUN以来かな。
小説風に。

KAT-TUN×バレンタイン】


☆亀梨くんと1日遅れのバレンタイン

「明日16時に俺ん家ね」

亀梨くんから届く連絡はいつもそっけない。今日はバレンタインなのに、仕事があるらしく会えない。彼は意外に記念日関係に疎い。ということは彼と付き合ってから知ったこと。明日までこのチョコレートは渡せないままで、ほんとは今日渡したいけど仕事の忙しい彼には「会いたい」とは言えない。彼と付き合って初めて迎えるバレンタインは1日遅れになる。

2月15日。
早く会いたくて一時間前に彼の家に着いてしまった。電話をかける。

プルルルル…

「ん?どうした?」
彼の声がする。それだけで心臓がとてつもない速さで動くんだ。

『あのね…もう亀梨くんの家の前にいて…』
「カギあいてる、入っておいで」

ガチャン

「寒かったでしょ。こっちおいで。」
亀梨くんはそんな風に些細なことまで気づける優しい人。そんなところが大好きで。だから気づいてくれるんじゃないかって期待してしまう。本当は気づいてほしいだけ。昨日会って渡したかった。そんな私のわがままに。

『昨日もお仕事お疲れさま』
「ん、ありがと」
『あのね亀梨くん昨日渡そうと思ってた…』
「あ、そういえば昨日さファンの子にチョコ もらったんだ。てか昨日バレンタインだったんだな。」

亀梨くんは私の言葉を遮り、さらりと言った。『私が誰より先に渡したかったのに!!何でファンの子から先にもらったの!?私が誰よりはやく一番会いたかったのに!!』なんて言えない。

『そっか…良かったね…』
そう答えるのが精一杯で。そう答えて黙った。黙らないと泣いてしまいそうで。苦しかった。悔しかった。亀梨くんは気づかないのか言葉を続ける。

「すげー可愛くラッピングしてあってさ、なんつーか渡してくれた子もすげー可愛くてやっぱりいいよな、バレンタインって…」

バンッ

私は耐えきれなかった。聞きたくないそんなこと。私ばっかりヤキモチ妬いて。もう無理だよ…。とっさに立ち上がって帰ろうとした。

「ちょっと待って」

腕を掴まれて引き止められた。何で止めるの…これ以上いたら泣いてしまう…

「ごめんウソついた」
『え?』
「ファンの子になんて貰ってない。…ヤキモチ妬かせたかっただけ。ゴメンね。」

泣かせるつもりはなかったんだほんとゴメンね。でも泣いてくれるくらいヤキモチ妬いてくれたなら嬉しいかも。そんな風に照れ隠しのように彼はフッと笑って私の涙を拭う。

「ねぇ?オレにチョコレートは?」

はい。と渡す。

「ありがとう。ちょー嬉しい。ね、食べていい?」

いいよ。そう答える前に彼は食べていた。

「ん、んまい」

ありがとう。そう答えようとした。その瞬間。
ぐっと引き寄せられた。

チュッ。

一瞬のことだった。

「チョコレートの味、した?」

そう微笑む亀梨くんに私はたまらなくなり下を向く。

「ホワイトデーは覚悟しててね。こんなんじゃ済まさないから。…それとも今お返ししようか?」

そう耳元で囁く亀梨くんに私はいつだって適わない。

「あ、やっぱりオレがホワイトデーまで待てないや」

そう言ってまた顔を近づける彼に私はいつだって恋をする。

Fin.



☆田口くんと風邪とバレンタイン

プルルルル…

『田口くん?どうしたの?』
「ごめん風邪ひいちゃった…ごめんね…」

今日はバレンタイン。昨日夜遅くまでお仕事だった田口くんとは夕方からデートの予定だった。でも田口くんは風邪をひいてしまったらしい。

『大丈夫?お見舞い行こうか?』
「ううん、風邪うつしちゃうと嫌だから、大丈夫だよ。デート出来なくてごめんね。」

プツン。電話が切れた。

お見舞いにこなくていいと言われたけれど、心配でたまらなかった。気づけば田口くんの家に走り出していた。

ピンポーン。インターホンを鳴らす。でも返事がない。

ガチャ。
『おじゃまします』そう小さく呟いて、カギの掛かっていない田口くんのお家にお邪魔した。

ゲホッゲホッ。咳の音が聞こえる方に歩を進める。ドアの隙間から、ベッドに横たわる田口くんの姿が見えた。

『田口くん!?大丈夫!?』
「あれ?どうしたの?風邪うつしちゃうよ…」

自分のことより相手のことを心配する。田口くんは本当に優しい人。

『心配でいてもたってもいられなくて…』

そう言うと田口くんは

「そういう優しいところ好き」

そんな風に囁いてくれた

田口くんは甘い。甘くて優しい。風邪になると益々甘くなる。そんなことを知る。

「あれどうしたの?」
田口くんの不意打ちの好きに照れている私に田口くんは不思議そうな顔をして首を傾げる。
「風邪のオレより顔が赤いね」
ニコッと笑って私の頬を撫でる。風邪を引いた田口くんは確信犯だ。そんな田口くんをまた知る。

『…あっ!そうだ!お粥作るね!』
恥ずかしさを隠したかった。そのために田口くんから離れるための口実を口にしてみる。

「ん、まだダメ。ここにいて?」
少し熱い手のひらで私の腕を掴んで離してくれない彼がいて。

「我慢してたのに。風邪うつしたくなくて。でも会いにきてほしいとも思ってた。オレ悪い子だね?」
そう微笑む彼から目が離せなくなる。いつもは笑ってかわせるはずなのに、今日の彼は熱のせいか色気を纏っていた。その彼の姿に恥ずかしさで何も言えなくなる。

「ね、オレのこと好き?」
今日の彼は異様に甘い。そして直球だ。
『え、うん…好きだよ?』
「うん、オレも大好き」
掴んでいたはずの腕を引かれて彼の胸の中におさまる。

「ね、風邪うつしちゃっても怒らない?」
『え?どういう意味な…』
理由を聞く前に口を塞がれた。

「えへへ、好き」
彼は驚くほど甘い。そんな彼は風邪の時、さらに甘くなる。
そんな彼の姿は私しか知らない秘密。

「今日バレンタインだね。チョコは風邪が治ったらちょうだい。今日はもっと食べたいものがあるかも、えへへ」

適わない。彼の甘さに。でも悪くない。もっともっと甘くなれ。

Fin.


☆上田くんと意地悪とバレンタイン

「俺、チョコ嫌いだから」

と上田くんに告げられたのがバレンタイン三日前のことだった。もう材料も決めていたし、ラッピングだって考えていた。甘いのが嫌いなことは知ってたから何とか甘さを抑えようと試行錯誤して。ようやくこれならと思えるものに出会えたそんなときだった、彼にそう告げられたのは。

『…そ、そうだよね!!甘いの苦手だもんね!!!!』

なんて言ってはみたものの、バレンタインにはチョコを渡したいと思うそんなめんどくさい女子としての心が顔を出す。

…別に意地悪したいわけじゃなかった。と言えば嘘になる。
いつも私をいじめてはニヤリと笑う彼に、この機会に意地悪してみたくなった。

バレンタイン当日。
彼の家にお邪魔する。
「カギあいてる時は勝手に入ってて」
と前に言われたことを思い出して彼の部屋に入って待つ。

「ちょっと出てくる」
と彼から連絡が入っていた。
鍵を閉めないで出かけてしまったのかと、そんな不用心な彼にまた愛しさがこみ上げる。

『お部屋で待ってるね』
と返信をして近くのソファに腰掛ける。

連絡してすぐに

ガチャン。

とドアを開ける音がして、息を切らした彼が部屋に入ってくる。

『もしかして連絡したから急いできてくれたのかな』と密かな期待をして。そんなこと口には出せないけど。

すると彼は「別にお前のために急いだわけじゃねぇからな。さみぃから走ってきただけ」

と嘘をつくときのクセと共にそんなことを言ってくれた。

愛しい。とはまさにこのことで。
彼はいつもそうだ。ぶっきらぼうで素っ気なくて、でもほんとは優しい。

『ひゃっ…!』

彼が寒いと言いながら、冷え切った自分の手を私の首元に当てる。

「なんだその反応、やっぱりお前おもしれぇな」

彼は私の反応を見てくすくす笑う。
私に意地悪をするときの彼はいつも楽しそうだ。

『仕返ししてやる』と決意のままに私は話す。

『あのね!』

「ん?」と上田くんは突然勢いよく話し出す私を不思議そうに見つめる。

『上田くんチョコ苦手って言ったでしょ!だから上田くんのためと思って用意してたチョコ、男の子のお友達にあげた!!チョコもったいないもんね!だから…』

バンッ

一瞬のことだった。

ソファに腰掛けていた私の目の前には上田くんの顔。顔の真横に上田くんの両手。背もたれに私は追い込まれていた。

「…っ…それお前…本気で言ってんの?」

今まで見たことがないくらいの表情で彼は私を問い詰める。

「ふざけんなよ…お前…」

『言わなきゃ良かった』と思ってからじゃ遅かった。いまさら『嘘なんだ』なんて言える雰囲気じゃない。押し黙るしかなかった。

……

「…っ…ぷはっ!!!!」
と突然彼は笑う。

「お前嘘下手くそっ!!!!お前が嘘つくときのクセ、オレ知ってる。オレそんくらいお前のこと見てるもん。」

そう言いながら彼はケラケラと笑う。
安堵で涙が零れる。全部彼にはバレていた。私の見栄も、私の意地っ張りな嘘も。
私が彼のウソをつくときのクセを知っていたように、彼も私のクセを知っていた。そのことがたまらなく嬉しい。

「…でも嘘だとしてもイラついたけどな。お前、今度オレの前で男友達の名前呼ぶなよ。」
とボソッと彼がこぼした。いつも言ってはくれない彼のヤキモチを、聞けた。

「つーか俺に意地悪しようとはいい度胸だな。」
といつも通りの彼に戻る。

「意地悪には意地悪でお返ししないとな?チョコより甘いもの、お前に教えてやるよ。」
なんて不適に笑う彼に私はもう適わない。

「ソファで…ってのもなかなか悪くねぇかもな」

そんな意味深な言葉を耳元で囁く彼に、意地悪に溺れる幸せを噛み締める。

Fin.


☆中丸くんとマフラーとバレンタイン

寒い日になると彼はマフラーに顔をうずめて歩く。そんな彼がたまらなく大好きで。そんな姿を見れる冬がたまらなく大好きで。

照れた顔をマフラーにうずめているそんな姿が見たかったんだ。

バレンタインの日。

「寒いって、いやほんと寒い」
という彼を引っ張って、お散歩しようと外に連れ出す。
彼はきっとお家の中でバレンタインのチョコを貰うことを期待していたはずだけど、私の見たい彼は、外に連れ出さなきゃ見られないから。

「んじゃあ、寒いし手でも繋ぎますか」

となぜか敬語で手を繋ごうという彼に、笑みが零れる。

私が『繋ごう!』と言うとすぐに手を出してくれる彼の手を繋いで歩を進める。

ありきたりな毎日が幸せだと思えるのは彼に出会えたからで。私の手が寒くないようにこうやって自分が寒いことにして手を繋いでくれる優しさも、私の小さな一歩にあわせてゆっくり歩いてくれるその優しさも、全部全部私の好きな彼で。

「なんで散歩なんかしようと思ったの?」なんて聞いてこないのも彼の優しさ。いつも彼は私の思いを優先してくれる。

『ねぇねぇ今日バレンタインだね!』

「そうだね~」

歩きながら会話するとき、彼はいつも私の方を見ないんだ。いつもいつも前を向いて私と話をする。

だからこそ出来たんだ。
私の手元にあるマフラーにいつも前を向いて歩く彼は気づかない。

『ねぇ!』
と私は突然立ち止まり。彼から手を離す。

そして彼の首元からマフラーを外す。

「寒っ!え、何!?」
とこちらを向く彼に、バレンタインのプレゼントである別のマフラーをくるくるっと巻いてあげる。

『バレンタインのプレゼントだよ』と私が言う。

すると彼は、少し驚きながらも

「ありがとう」

そう言って照れた顔を私のあげたマフラーにうずめる。私の見たかった彼を見れた。嬉しい。
そんな彼の姿を見れて満足だった。

『寒いしお家に帰ろっか』
そう言って歩きだそうとする私を彼は腕を掴んで引き止める。

『何?』
と聞く前に一瞬口を塞がれる。

唇が離れた。そう思ったら、彼は照れた顔をマフラーにうずめながら、私の手にある彼から奪ったマフラーを私の首に巻き付ける。

「風邪ひいちゃいけないから」

突然のキスには何も触れずに、私の手を「寒い」と言いながら、また繋いで歩き出す。

悔しいくらいの不意打ち。
悔しいくらいの優しさ。

彼の不意打ちと優しさは私の心をいつも満たしてくれる。

「はやく家帰ってチョコちょうだい」

そう言いながら、まだほんのり赤い顔をマフラーにうずめる彼を見ながら、彼と過ごす冬の日の幸せをまた噛み締める。

Fin.