天才という才能と自由という美しさ

赤西くんはこんなにも優しくあたたかく笑う人なんだなぁって、それを直接、自分の目で確認出来たこと、それをこんなにも愛しく思える日がきました。赤西くんの笑顔に触れた日、私の人生の色が増えました。

 

5月5日。赤西くんのライブに行って来ました。ごくせん出でありながら初めて行ったのがKAT-TUN4人のコンサートだった私にとっては、12年越しの赤西くん。

 

私にとっての赤西くんはずっと、画面の中にいる存在で、悔しいくらいにかっこいいことも、大型犬みたいに愛らしいことも、鎖骨をくすぐられることが苦手な人間っぽいところも、歌声がすごく優しいことも、全てを投げ出してでも貴方を愛したいと思わせるような色気を纏っていることも、6人並べば世界に革命を起こせることも、赤西くんの隣にいる亀梨くんが何より好きだってことも、世の中には、こんなにも夢みたいな現実があるんだと、夢みたいな6人が、夢みたいな舞台で、夢みたいな革命を起こしていくこと、当時小学生だった私でも、とてつもないことだとそう思えました。

 

ずっと続くことを信じていて、大人にならないでほしかった。アイドルらしくないなんて、その肩書きが好きだったのに、アイドルらしくいてくれたら、今でも私が夢みた世界があるんじゃないか。すがりたかった。行かないでと。貴方の隣にいる亀梨くんが好きなんだって、亀梨くんにそんな顔をさせられるのは赤西くんだけなのにって。

 

嫌いだと思えたら、楽だったこともあるのかもしれません。でも悔しいかな嫌いだと思えるわけもなくて、でもKAT-TUNではない赤西くんと向き合うことも怖いままで、ズルズルと2016年を迎えました。

 

赤西くんの作る世界がきっと好きだろうなってことも、赤西くんが生み出す曲調が好きだろうなってことも、なんとなく気づいていたけど踏み出せないままで、そんな中で背中を押してくれたのは、紛れもなく亀梨くんが充電前のコンサートで話してくれたこの言葉でした。

 

KAT-TUNはK 亀梨和也、A 赤西仁、T 田口淳之介、T 田中聖、U 上田竜也、N 中丸雄一この6人で結成されたグループです。この6人が集まらなければKAT-TUNは無かったかもしれない。色々ありましたけど、辞めていった3人にもこの歩みを感謝したいと思います。ありがとう。

 

この言葉で、ストンと何か張り詰めていたものが和らいだ気がしました。呪縛が解かれた、魔法にかけてくれた、この言葉を亀梨くんの口から聞けてから、赤西くんや聖くん、田口くんに向き合おうと会ってみようと行動してる人たちが、体感としても増えたように思います。

 

KAT-TUNが6人だったことを否定しないでくれる。それだけでこんなにも嬉しくて。辞めていった3人の歩みに感謝していると伝えてくれた亀梨くんが言った「ありがとう」が、仕事仲間でも、メンバーに言うでもない、“昔一緒にバカやってきたアイツら”に言う感謝に聞こえてきたのは、私だけかも知れないけれど、それでも全然良くて。

 

亀梨くんに背中を押された2016年の5月1日から約1年後の2017年の5月5日、私は赤西くんに会いに行くことが出来ました。

 

サイリウムを折るタイミングを間違えて15分くらい前から付けっぱなしになってしまったことも、席にグッズとクレジットカードの案内が置いてあったことも、異文化交流…!という感じでソワソワでした。

 

赤西くんがあの頃のままで止まってしまっていた私は、今の赤西くんを知ってしまったら、KAT-TUNの赤西くんが自分の中から消えてしまうのではとずっと怖くて、でもそんなの杞憂でしかなくて、赤西仁という人は、とてつもなく美しくて自由で、そうであることをあんなにも許されてる人を他に知らないってくらいに、堪らなくイイオトコでした。

 

会場が暗くなって、スポットライトに照らされた赤西くんが歌い始めた1曲目、ぼろぼろ泣いている私がいました。感情は行方不明だったけれど「赤西くんは生きてる、確かにそこにいる」そう思いながら泣いていました。感想としてあっているのか分からないけれど、あの頃のまま画面越しで私が見ていたようなかっこいい赤西くんが確かにそこにいる、多分それだけで良かったんだと思います。

 

あぁこの人は天才なんだと、そう思う瞬間があの2時間ほどの間に何度もあって、赤西仁という世界にもっと早く飛び込まなかったことを、ライブ中に後悔するくらいでした。数年前の私に教えてあげたい、赤西くんを心の底から愛しいと思える日がくるよと、泣きながら笑ってそんなの嘘だと言われるかも知れないけれど、でも伝えてあげたくなりました。赤西くんはやっぱり最高のイイオトコだよって。

 

歩くだけで絵になる人で、一度声を聴いたら虜になってしまうくらいの威力を持っていて、何故だか目が離せない色気を纏って踊れる人で、それなのに喋り始めるとほわほわで喋ってることが全てひらがなで聞こえてきて、ふにゃあっと笑う笑顔が心底優しくて、次もまた来てねってあんな風に言われてしまったら、行かないなんて選択肢生まれてくるわけがなくて。もちろん行くよって、心の中で返事をしました。貴方を応援するという渦中に身を置きたいとそう思いました。赤西くんと向き合うことを怖がっていた時間を、勿体ないと思えるようになりました。でも今赤西くんの世界に気づけて良かったとも思っています。アイドルの赤西くんも、アーティストの赤西くんも、どっちも素直に好きだと言えるようになりました。幸せです。だって本当はずっと好きだったから、向き合おうとすることが怖かっただけ。

 

真っ白なサイリウムの海の中を、照らされながら歩く赤西くんは、本当に綺麗でした。ステージが似合う人、ステージに愛されている人、そう思う人は何人かいるけれど、あんなにも強烈なほどにステージから求められている人には、これから先も出会えないような気がしています。

 

赤西くんが髪の毛を耳にかける仕草が色っぽくて色っぽくて、赤西仁に恋することが使命であり必修科目だったあの頃のわたしが覚醒しました。恋は赤西仁から知るものだったでしょって、赤西くんが初恋ですってそう言いたいと思っていたじゃないって、女の部分がウズウズしてきました。罪深い人、赤西くん。

 

冒頭にも書きましたが、赤西くんはこんなにも優しくあたたかく笑うんだなぁってことを知れたことが、私にとって何よりの経験になりました。直接会わなきゃ分からないこともたくさんあるんだなって、知ったような気になってただけで、本当は全然何も知らなくて。他の誰の意見でもなく、ちゃんと自分の目で耳で感じ取って記憶しないとダメなんだろうなと思いました。

 

たらればの世界線を、諦めることはきっとこれからも出来ないと思います。今も6人だったら、亀梨くんの隣に赤西くんがいれば、その世界線を信じ、その世界の中に閉じ籠りたくなることは、きっとこれからもたくさんあると思います。6人がステージを諦めないでくれたこと、ステージで輝く世界を選んでくれたこと、それだけで良いって言える寛大な心は持ち合わせてないけれど、間違いなく6人が世界を動かしていた時間があったことを、否定せずにいてくれること、思い出すことを許してくれること、それだけで救われるんだなって、そう思えます。

 

赤西くんを見つめる亀梨くんの視線が大好きでした。その視線ごと亀梨くんを好きになりました。今でも私は、赤西くんの隣に立つ亀梨くんがいちばん好きです。その世界線を地獄の底まで愛す自信がありました。何よりも好きです。すがってでも、振り乱してでも、形だけでも、仁亀を見ていたかった。その世界線だけが正解なんだと思ってきました。

 

でも、今の世界線も悪くないって思えるようになりました。大正解ではないのかもしれなくて、もっとうまいやり方とか、大人としての振る舞いとかあったのかもしれないけれど、今6人がそれぞれの道で自分のやりたいことをやれるなら、笑顔でステージに立ってくれるなら、そんな世界線も愛しく思えるような気がします。2つの世界を反復横飛びしながら生きていくことを決めました。ここまで来たらもうひとつ世界線が増えたって、大丈夫です。かかってこい。

 

好きです。6人も5人も4人も3人も、KAT-TUNが彩ってきた時代がどの時も悔しいくらいに好きです。

 

宝物にしました。私が見ていたKAT-TUN赤西仁のきらきら輝く思い出を宝物と名付けました。大好きなあの頃の思い出は、色褪せることのない宝物になりました。

 

これからも奪い合われてください。世界から、時代から、日本から、女の欲望から。赤西くん。貴方の世界を知れたことを、こんなにも嬉しく誇りに思います。貴方の極彩色の色のうち、私が知っているのはほんの1色でしょう。それが悔しくてたまりません。貴方の色を1つ知る度に、私の世界に色が増えることを知りました。

 

赤西仁という才能に殴られることが出来る世界線に生きられて幸せです。とりあえずみんな殴られてくれ!

 

早く赤西くんに会いたいなって、次も赤西くんのライブに行きたいなって素直にそう思えるようになりました。それがすごく幸せです。

 

私がもし神様だとして、天才という才能に名前を付けるなら、赤西仁と名付けるだろうなって、本気でそう思っています。

 


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