田口くんへのいまのきもち

11月24日、KAT-TUNを脱退しますと前を見据えて話す田口くんの姿を見た。

そこからの記憶が真っ白で、理解したくないと思いながらも流れる涙が事実なんだと思い知らせてきた。泣きたくなんてなかった。泣いたら認めてしまうみたいで、それでもずっと泣き続けた。亀梨くんの言葉が耳に入ってこなくて、でもそんな中でも心は正直で、亀梨くんのそんな顔は見たくなかったんだと叫んでいた。心が痛かった。理解したくない気持ちと認めたくない気持ちが、心を壊していく感じがした。

だっていつものようにそこにいると思ってたから、笑って話す君に恋をして、アイドルとして存在する君をこれからも愛せるって、そう思ってたから、こんなにもどうしようもない行き場のない気持ちのやり過ごし方を私は知らない。大好きすぎて苦しい。大好きな人の思いを素直に受け入れて行ってらっしゃいって送り出せない。どうしてどうして何でなのって、嫌だよやめないでよってそう思ってしまう。すがりついてでも引き留めたくなってしまう。

大好きなんだよって伝えることすら出来なくなるなんて。思うだけじゃ伝わらないってよく聞くけどそれはきっと伝える相手がそこにいるから言えるんだって気づいたんだ。ねぇ田口くん、田口くんがいなきゃ伝えることすら出来ないよ。大好きだって田口くんに伝えたいんだよ。

アイドルとして輝く君が大好きでコンサートにいけば必ず君に恋をして、君を担当だと名乗れたらどんなに幸せなんだろうとそんなことを夢見ていた。大きく手を降る田口くんの姿を見るたびにコンサートにきて良かったのだと思えた。KAT-TUNを好きで田口くんのことを好きだという私の気持ちを、田口くん自身が田口くんの声が行動が、肯定してくれるような気がしていた。田口くんに夢を見ている時間が大好きだったんだ。

田口くんが夢だった。アイドルとして輝く君は私にとっての大好きな夢なんだ。

大好きだから笑っていてほしい、誰よりも幸せでいてほしい。口ではそう言えるけど、そう思いたくない心が邪魔をする。本当は醜いくらいの汚れた心がそれとは正反対の理想を押し付ける。行かないで、置いていかないでと考えてしまう。

嫌いになれたらどんなにいいだろう、そっかそっかって受け入れられたらどんなにいいだろう、悪い夢なんじゃないかって、壮大なドッキリなんじゃないかって今でも思ってるよ思ってないと壊れそうで。だって本当は分かってる。あんな風に真っ直ぐ前を見据えて堂々と話す田口くんの姿を見たら、本気なんだとわかってしまう。だからこそ苦しい。だって美しい姿だったから。決意した田口くんのその姿は本当に綺麗だったから。私の大好きな田口くんはやっぱりどうしようもなくかっこいいんだ。

田口淳之介という存在が私がKAT-TUNを好きだという証だった。田口淳之介がいるという事実が、私の未来の道標だった。

少し前を進む彼に置いていかれないようにと必死で着いていくことが楽しかった。田口くんの背中を追いかけて走っていることが喜びだった。田口くんの姿が存在が私にとっての幸せのかたまりだった。過去になんて出来ない。過去になんてしたくない。薄れていくならこのままで、この気持ちのままで冷凍保存してしまえたらいいのに。嫌なんだこの気持ちが薄れてしまうことが。怖いんだ。

どうしようもなく大好きなんだよ。だからどうしたらいいのかわからないんだ。コンサート会場で田口淳之介を見られない未来が怖いんだ。アイドルとして輝く田口淳之介を失う未来が怖いんだ。好きなんだ失いたくないんだ。バカみたいに駄々をこねたくなるんだ。

それでもどうしようもないこの気持ちをいつか整理して、田口くんの幸せだけを祈れる日がきますように。今はまだどうしようもないこの思いを、田口くんの幸せを願う思いに変えられるように。嫌いになんてなれないから。本当は怒りたい。ちくしょうってバカ野郎ってどうして置いていくのって大嫌いだってそう思えたらいいのに。悔しいくらいに大好きなんだ。どうしたってあなたには幸せでいてほしい。それだけなんだ。きっと最後のその日まで、田口くんは田口くんとして生きるのなら、私はそれを見届けたい。4人で歩くその姿を最後の日まで大事にしたい。私が目にするその姿を、その声を、その言葉を、KAT-TUN田口淳之介だと受け止めたい。

お日さまのようなあなたの存在を道標にして歩いてきたこれまでを今はまだ失うことが怖いけれど、田口くんがいる今を、田口くんの姿を今はただ無心に追いかけたい。

私はいつだってそこにKAT-TUNとして存在する彼らが大好きだから。そこにいる彼らが全てだから。KAT-TUNとして生きる彼らを追いかけたい。全力で追いかけなければ見失ってしまうような、そんな風に前を駆け抜ける彼らが大好きだから。

大好きだって伝えるから、伝えたいから、あなたに大好きって言わせてください、大好きだったじゃないの大好きなんだよって、これからもずっとずっと大好きなんだよって言わせてください。ありがとうって行ってらっしゃいって笑顔で送り出したいから、言いきったって思えるくらいに君に大好きだと伝えたい。

田口くん。私の田口くんへの大好きの気持ちと幸せになってほしい気持ち全部かっさらって持ち去って。跡形もなく持ち去って。そして誰より幸せになって。

ワガママな一人のオタクより